社内コミュニケーションを盛り上げる活動「褒めそやすっ!」について
はじめに
きっかけがTwitterで恐縮なんですが、ある日僕が
ただひたすらに僕が相手を30分間褒め称え続ける1on1やりたい。
— すもけ@結局は筋肉 (@smokeymonkey) October 27, 2021
と言ったところ、januswelさんが企画してくれました(やぬすさん、ありがとうございます)
また、「褒めそやすっ!」の命名者は阿部信介さんです(あべさん、ありがとうございます)
とりあえず1ヶ月間やってみたので、こちらの活動について改めて社内外にご紹介したいと思います。
「褒めそやすっ!」について
感じていた課題
一番大きく感じていたのは、全メンバーが完全在宅勤務となったことで「自分の仕事を他のメンバーに見せたり知ってもらうことが出来ない」「他のメンバーの仕事を見たり知ることができない」というものでした。
皆が同じオフィスで働いているときには、例えば総務のメンバーがオフィスのレイアウトをより使いやすいように変更してくれていたり、営業のメンバーが電話でお客様にすごく良い提案をしていたり、あるいはエンジニア同士が雑談の中で素晴らしいアイデアが生まれたり、意図しないのに伝え合う情報というものがありました。しかし全メンバー完全在宅勤務となると、他のメンバーとの接点が同席したオンライン会議かSlackにしか無く、結果としてお互いに意図的にコミュニケーションした情報しか知り合えない、という状況になっています。
その結果、発生しているだろうと考えた課題は以下の通りです。
- 仕事で関わりのある人のことしか分からず、関わりのない人について知る機会が無い。
- 仕事の結果だけでなく、その過程としての考え方や行動を、他の人が知る機会が無い。
- 自分でよく出来た、上手くいったと思っていることを、他のメンバーに伝えることが出来ない。わざわざ自分からアピールするのはしたくない。
- 自分では普通だと思っているけど実は素晴らしい仕事のやり方や考え方が、他のメンバーの観測範囲に入らないことで、自分でその良さに気づけない。
- 褒められたり認められたりする機会がオフラインの時より減っていて、自己肯定感が高まらない。
特に「自己肯定感が高まらない」ことは大きな問題だと感じていました。マズローの自己実現理論でも「承認/尊重の欲求(Esteem)」として解説されていたとおり、人が自己実現に取り組むためには自己肯定感がしっかりと高まる必要がありますし、この欲求が満たされないと様々な不安やストレス、そして不満に繋がります。
こういった課題を解決するために、メンバー同士が相互に褒め合うような活動があると面白いんじゃないかな、というのが今回の取り組みを始めたきっかけです。
期待する結果
期待する結果は、もちろん課題が解決することです。
- 仕事で関わりの無い人とコミュニケーションすることで、その人について知ることが出来る。
- 仕事の結果だけでなく、仕事を進める上での考え方や行動も、他のメンバーに知ってもらうことが出来る。
- 自分でよく出来た、上手くいったと思っていることを、他のメンバーに伝えることが出来る。
- 自分では普通だと思っているけど実は素晴らしい仕事のやり方や考え方を、他のメンバーが知ることで、その良さを本人に伝えられる。
- 褒められたり認められたりする機会になることで自己肯定感が高まる。
どのようにやったか
最初にSlackで #misc-homesoyasu というチャンネルを作り、興味がある方に参加してもらいました。そしてGoogle Spreadsheetに「褒めたい人」と「褒められたい人」の入力欄を作り、それぞれ希望者に名前を記載してもらいました。「褒められたい人」は誰に褒められたいかを指名できるようにしました。
時間は30分1本勝負とし、褒める人と褒められる人がお互いにOKであれば、録画して社内共有することにしました。
僕自身は「褒める人」として参加し、全て動画を社内共有しました。実際にやる上で意識したのは以下のようなことです。
- 通常の1on1と同じようにアイスブレイクを取り入れる。ちょっとした雑談で良い。
- 最近どんなことをしているのか、どんなことを考えているのかを引き出す。
- 最初は会話の流れをあえて作らずに、相手が話したいこと、話しやすいことを優先して語ってもらう。
- ある程度材料が揃ってきたら30分後の着地点を目指して会話の流れを作っていく。
- 会話の流れを見ながら、細かくちょいちょい褒めるのか、最後にまとめて褒めるのかを見定める。
- 最後にまとめて褒める場合でも、相手の気持ちを徐々に盛り上げていくために適度な褒め場を作る。
- アピールされた良いポイントはそのまま全部褒める。
- コーチングのように考えや気持ちを引き出す質問はOKだけど、本人がアピールしたいポイントに対して疑問は挟まない。
- 特に「本人にとっては普通だけど実は素晴らしいこと」を引き出す。
やった結果
褒める立場だった僕としては、完全在宅勤務の状況ではなかなか会話することのない他部署の人たちの仕事の内容や考え方、進め方などを知る良い機会になりました。僕自身にとってもたくさんの学びがある場となっています。
今後について
まだ始めて1ヶ月しか経っていないので、3ヶ月か半年程度を目安に振り返りつつ、もっと多くの人同士がコミュニケーションする機会になっていくと良いな、と思っています!
さいごに
これはクラスメソッドのメンバーへのお知らせなんですが、この記事を読んで「私も褒めたいな」「褒められたいな」と思ったら、ぜひ #misc-homesoyasu にご参加下さい!